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LESSON

ワンポイントアドバイス

「ポジション感覚」

ギターやエレクトリック・ベースのようなフレットを打った楽器と異なり、コントラバスには音程の目印となるべきものがありません。80数cmに及ぶ指板上から自分の出したい音の音程を自力でとることになるわけですが、その際の拠り所となるのが「ポジション感覚」です。

人差し指、中指、小指の3本を半音毎にスライドさせながら、ハーフポジション、第Iポジション、第IIポジション...と区切って、指の開きとそのポジションで出せる音を習得していく作業が、コントラバス学習の基本です。それらのポジションを習得し、各ポジション間をスムーズに移動できるようになることが「ポジション感覚」を身につけるということであり、それは、繰り返し練習すること、つまり反復練習によってのみ可能となることです。

例えば、夜、明かりのついていない部屋に入った時、それが自分の家であれば、照明のスイッチを手探りで探し当てることができるかと思いますが、それは何度もそのスイッチの場所を視覚的、感覚的に確認してきた賜物であるといえます。

同じことはコントラバスのポジション感覚にもいえます。

「ハーフポジション」と言われた時、左手の各指がどれくらい開いているか、肘・肩はどれくらい上がっているか、各指が各弦上で何の音を押さえるのか、押さえた時の自分から見たヴィジュアルイメージはどういったものか...といったものが自然と思い浮かぶようになっていれば、ハーフポジションのポジション感覚が身についたといえるでしょう。

照明のスイッチと同様、ポジション感覚は反復練習によって培われるものであり、年齢の問題ではありません。

ポジション感覚を磨いていくと、①音程が正確になる、②易しく弾けるようになる、③余裕が生まれ他のことに気を回せるようになる...といったメリットも生まれます。

コントラバス学習者の皆様におかれましては、粘り強く練習を繰り返して正しいポジション感覚を身につけていっていただければと思います。

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